太陽光発電
【たいようこうはつでん】
光エネルギーで直接電気をつくる太陽電池のしくみを利用した発電方法が太陽光発電です。
太陽電池はマイナス電子を帯びやすい「n型」とプラス電子を帯びやすい「p型」2種類の半導体が張り合わせて作られています。半導体に光エネルギーが加わると電子が動き、n型に集まったマイナス電子が、2種類の半導体をつなぐ導線をつたってプラス電子の方に移動します。この電子の流れで発電する現象を「光起電力効果(光電効果)」といいます。 太陽電池は材料の種類によって「シリコン系」「化合物系」「有機系」に分類されます。現在、流通している太陽電池は主に「シリコン系」「化合物系」ですが、有機系材料を使用した「有機薄膜太陽電池」や「色素増感太陽電池」の研究も進められています。
太陽電池からは「直流電力」が出力され、パワーコンディショナーという機器で、日本の一般家庭でも使えるよう「交流電力」に変換されます。太陽光発電は、気候条件に発電量が左右される面もありますが、CO2排出もなく、半永久的にふりそそぐ太陽光をエネルギー源とするので、クリーンで安全かつ永続的なエネルギーとして世界中で導入が進んでいます。
【図解でみる太陽光発電のしくみ】